NPO親子はねやすめブログ

ー明日のために、元気にやすむー NPO親子はねやすめの活動を紹介します

設立から4年!親子はねやすめの活動のあゆみ(沿革)

2014年8月に初めて親子レスパイト旅行を実施してから今年8月で丸4年。多くの方のご支援ご協力のおかげで活動を続けてくることができました。しかしまだまだこれから。この記事では4年のあゆみをざざっとふりかえってみたいと思います。

 

2014年

2014年8月 長野県筑北村にて、3組15名のご家族に向けて親子レスパイト旅行を実施。これが最初の活動でした
12月24日 東京都よりNPO法人認定書が届く

2015年

2015年6月 府中市ミエザホールにて、ヴァイオリニスト橋口瑞恵さん・クラリネット奏者萩生哲郎さん・髙橋ゆたかさんによる、6名のご家族を招いてのオープンリハーサル

~ここから演奏会の提供が始まる

11月 墨田区にて、重度心身障がい児施設利用のご家族20名をお連れして屋形船に乗船

12月から2016年8月までで、親子レスパイトケア普及啓発イベント1回、重度心身障がい児・者施設7か所、病院2か所にて、合計399名のご家族と施設職員の方々に向けてクラリネットコンサートを開催

2016年

2016年3月 神奈川県三浦市にて、株式会社大地を守る会主催の大根収穫イベントに病児・障がい児のきょうだい児を招待

~このときから、きょうだい児向けの取り組みが始まる

3月 「すぎなみ重度心身障害児親子の会 みかんぐみ」(現在はNPO法人みかんぐみ)に演奏会を提供

5月 長野県松本・安曇野地区の家族レスパイト活動団体「ほっとくらぶ」の旅行に協力

~このころからレスパイトケアを行う他団体との連携が本格的に始まる

2017年

8月 長野県筑北村にて、3組13名のご家族に向けて通算第6回目の親子レスパイト旅行を実施

10月 宮城県仙台市にて、2組10名のご家族に向けて通算第7回目の親子レスパイト旅行を実施

~1年に複数回の旅行実施にトライ

2018年

3月 新潟県むいかスキーリゾートにて、病児・障がい児のきょうだい児8名をスキー体験に招待

~初めての冬の旅行の実施

 

以上、いずれの活動もたくさんの方々のご支援ご協力によって実現しました。感謝申し上げます。
まもなく5年目に突入する親子はねやすめ。試行錯誤の時期を経て、さらなる活動の展開に取り組んでまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

写真豊富!親子レスパイト旅行はこんな様子です

こちらのブログでは親子はねやすめのこれまでの活動などを整理してお伝えしていますが、撮りためてきた豊富な写真も少しずつお披露目していければと思っています。そこで今回は昨年夏に行われた親子レスパイト旅行から、写真を公開させていただきます。(撮影:廣津みなみさん)

通算第6回目の親子レスパイト旅行より

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第6回親子レスパイト旅行の集合写真

医療的ケアの必要なお子さんを中心に、そのご家族、医療関係ボランティア、学生ボランティア、企業からのボランティア、地元・筑北村の有志、親子はねやすめスタッフ、で笑顔の一枚。2017年8月18日~20日、長野県筑北村・西条温泉とくらにて。この一枚の前後にはどんな旅行があったのか、それをご紹介します。

1日目

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まずはお迎えの準備から

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企業ボランティア(カシオ計算機より)のみなさん

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左3人が学生ボランティア(立正大学より)のみなさん

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医療・介護ボランティア(あおぞら診療所より)のみなさん

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お昼のBBQの準備も着々と

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筑北村自慢のズッキーニなどがふるまわれます

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お子さんとご家族が到着、すこし恐る恐る

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おいしいご飯を食べてすこし和んできました

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食事のあいだも笑顔がこぼれます

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ボランティアさんたちもリラックスタイム

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ピアノ演奏会で癒しの時間

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音楽と共に家族の思い出がよみがえったり

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きょうだい児たちも外で遊びます

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お兄さんお姉さんと一緒に

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こうやって次第に仲良くなっていきます

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つぎはお夕食 西条温泉とくらの料理が並びます

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ちょっとした時間に医療関係者とご家族がゆっくり話せる貴重な時間

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くつろぎの時間が流れます

2日目

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翌日はヨガのレッスンからスタート

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朝食のあと緑あふれる外で遊びます

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畑のわきで花を摘んだり

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ズッキーニの収穫を体験したり

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流しそうめんも楽しみました

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日没後には花火もしました

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楽しい夏の思い出が残せたでしょうか

3日目

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親子はねやすめスタッフが全体の進行役を務めます

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朝ごはんの時間です

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最終日なので、旅の思い出に

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フォトアルバムをプレゼントしました

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そして解散式の後に笑顔の集合写真!

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別れを惜しみつつ帰路につきました

 さいごに

親子はねやすめがこれまで支援してきたご家族のほとんどは、家族そろっての旅行経験がありません。あるお母さんは親子レスパイト旅行に参加して、こうおっしゃったそうです。

「この子が産まれて10年で、10歳。初めて旅行に来ました」

10歳にして初めての旅行。何気ないひと時のありがたさが身に沁みます。

親子はねやすめの活動を通じて、病気や障害を持つ子どもとその家族がほっとひと息つける時間と空間を届けたい。その想いでこれからも活動を続けます。みなさまのご支援ご協力に感謝申し上げます。これからもご支援のほど、よろしくお願いいたします。

\\サポーター募集|親子はねやすめ//

親子はねやすめが提供する「きょうだい児キャンプ」とは

親子はねやすめの活動の柱の一つに、重度の障害や病気を持つ子どもの、そのきょうだい児にさまざまな体験の機会を提供する「きょうだい児キャンプ」があります。その目的や内容を、この記事ではご紹介します。

 

「きょうだい児キャンプ」とは

活動はシンプルです。日ごろ、親御さんに甘えられず寂しい思いをいているきょうだい児を色々なところに遊びに連れていきます。遊びからくる経験が少ないきょうだい児たち。活動量も少なく、体力や健康面で心配がある子もいます。
そんな子たちを、農業体験、海水浴、スキー、などなど、みんなで連れだってたくさん遊びにでかけます。
「将来はお医者さんになるんだ!」そんなきょうだい児の声も聞こえています。病気や障害を持つお子さんにとって、かけがえのないきょうだい。たくましく育ってほしいと願い、活動しています。

 

写真と共にご紹介します

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こちらは神奈川県三浦市でとうもろこし収穫体験をさせてもらったときの一枚。ひろ~い畑を走り回るだけでも子どもたちはすごくはしゃいでいました。畑の上でスイカ割りもさせてもらいました。

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この後、三浦の海に海水浴に。海に入るのが初めてという子もいました。日が暮れるまで夏を満喫しました。(2016年7月、株式会社大地を守る会様協賛、黒崎研究会様協力。参考記事はこちら

 

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こちらは17年8月、長野県筑北村に6人のきょうだい児と共に、6泊7日の合宿!を行った時の一枚。川遊び、鮎釣り、虫捕り、スイカ割り、アスレチック、夏の遊びをたっぷりと満喫するキャンプとなりました。(カシオ計算機㈱様/東京お茶の水ロータリークラブ様/東京神田ロータリークラブ様のご寄付ご支援により実現)

 

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2018年3月には新企画としてスキーにも行きました!新潟県むいかスキーリゾートできょうだい児と雪遊びを楽しみました。スキーをしたことがなかった子どもたちが、旅行2日目には全員が自分一人で滑れるようになりました。(カシオ計算機様協賛、株式会社ホスピタリティオペレーションズ様協力により実現)

 

この活動の目指すところ

この子たちの親御さんは、病気や障害を持つ子どもの医療的ケアのために24時間365日、強い緊張感の続く環境下で過ごしていらっしゃいます。そんな家族の一員であるきょうだい児が、子どもらしく、のびのびとはしゃぎ、駆け回る。そしてたくましく育ってほしい。そう考えています。
とうもろこし収穫体験に参加したお子さん(以下、仮名)の様子をご紹介します。

最近体調があまり良くないというお姉ちゃん(病児)を持つ大樹くんは、「僕のとったトウモロコシを食べればお姉ちゃんも元気になるね!」と両手いっぱいのトウモロコシをお母さんに見せたそうです。お母様は「ピカピカ輝いていて太陽をたくさん浴びた香りがします。本当においしそうです!」とメールをくださり、昨日ご家族皆で美味しく召し上がったようです。(出典:こちら

きょうだい児が元気に健やかに育つことは、本人にとってはもちろんのこと、何より家族を元気にしてくれることです。そうやってご家族が生きる力と勇気を持っていただきたい。そう考えています。

今年度もこの先、7月28日(土)とうもろこし収穫体験、11月農業体験会、2月雪遊び、などのプログラムが控えています。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ウェブサイトリニューアルのプロジェクトが始まりました

現在のウェブサイト(ホームページ)の課題

今こちらのブログをお読みの方は、親子はねやすめがどんな団体でどんな活動をしているか、ある程度ご存知の方が多いと思います。そんな方から多く寄せられる声として「もっと色々と知りたいけどウェブサイト(ホームページ)に情報が少ない」「他の人にも紹介したいけどウェブサイトをお見せするだけでは伝えられない」といったものがあります。私たちもかねてより問題意識を持っておりました。

↓↓親子はねやすめ 現在のウェブサイト(ホームページ)↓↓

www.haneyasume.org

 

サービスグラントの支援によるリニューアルプロジェクトが始動!

そこでこの度、リニューアルのプロジェクトを始動いたしました。それも単に制作会社に外注するといったことではなく、「プロボノ」の草分けである「サービスグラント」に依頼することといたしました。

プロボノ」とは、『各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般』(by Wikipedia)であり、「サービスグラント」はプロボノのマッチングを数多く手掛ける中間支援組織です。

厳正なる審査を経て、親子はねやすめはサービスグラントの支援をいただくことが決まり、そしてプロボノとなる専門家の方々は自ら手を挙げてくださり、当団体を選んでくださいました。それだけでも大変にありがたいことで、事務局一同、大変感激しています。

 

www.servicegrant.or.jp

 

リニューアルに向けてご意見やご期待を

感激しているだけではなく、まだ始まったばかりです。先日7月13日(金)にキックオフミーティングが行われ、いよいよ本格的にスタートしました。これまでの活動の棚卸をして、この先どのようになっていきたいかを議論し、ウェブサイトでは誰に見てもらい、どう行動していただきたいか、を話し合っています。

もし、当団体ウェブサイトへのご意見やご期待がありましたら、ぜひお寄せください。『今こういうところが不便』『こんな情報が載っていたらいいのに』などなんでも結構です。大いに参考にさせていただきます。 

\\ご意見やご期待はこちら(↓)にお待ちしております// 
haneyasume.sakura.ne.jp

順調に進めば18年12月には新しいウェブサイトをお披露目できる予定です!!どうぞ楽しみにお待ちください。ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします。

あらためて、親子レスパイト旅行がどのようなものか

親子はねやすめのメインの活動は、医療的ケアの必要なお子さんとその家族の休息を支援するための、親子レスパイト旅行を実施することです。では、その親子レスパイト旅行が実際にどんな様子なのか、写真を交えてご紹介させていただきます。

f:id:oyakohaneyasume:20180712235228j:plainこちらは2017年8月親子レスパイト旅行での集合写真。3家族13名に喜んでもらうため、大勢のボランティアが集まり、2泊3日の旅行をサポートいたしました。

 

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f:id:oyakohaneyasume:20180712235429j:plainこちらはまた別の時の写真ですが、このように呼吸器が必要だったりするお子さんも、大きな浴場でゆったりと湯船に浸かることができました。このようなとき、医療ボランティアの介添えは欠かせません。

 

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f:id:oyakohaneyasume:20180713000315j:plain旅行先の地元の野菜や食材でBBQを楽しんだり、のんびりと食事をとる時間も大切にしています。リラックスしてほしいから。受け入れ地域の有志ボランティアの方が活躍する時間でもあります。

 

f:id:oyakohaneyasume:20180713000419j:plain旅行の合間に演奏会を行ったりもします。

 

f:id:oyakohaneyasume:20180713000459j:plain『この子が 家に戻ってきたときに よく流れていた曲。 色々と そのときのことを思い出しちゃって・・・。』

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これまで支援してきたご家族のほとんどは、家族そろっての旅行経験がありません。
ご家族が日ごろの大変さからいくばくか解放されて、リラックスして休むことができたと実感できたとき。何よりも嬉しい瞬間です。
医療的ケアの必要なお子さんは日本国内に約17000人。社会が、ご家族への理解とともに、お子さんの未来に向けてかかわりあえる社会。支え合う社会になってほしい。日本はそれができる!そう信じて活動をしています。
これからもご支援のほど、よろしくお願いいたします。

NPO法人親子はねやすめ総会を開催しました。

先日6月18日、NPO法人としての親子はねやすめの総会を開催しました。簡単に報告させていただきます。


2017年度・活動実績からトピックス

設立から4年が経過、少しずつ実績と信頼を重ね、活動には広がりが出てきました。

・8月5日~11日 長野県筑北村 修那羅。一週間にわたってのきょうだい児キャンプは楽しくもあり、ちょっとしんどい面も(笑)

・8月18~20日 長野県筑北村 第6回 親子レスパイト旅行。恒例となったこの企画、3家族13名と約50名のボランティア参加がありました。カシオ計算機様協賛
・10月6~7日  宮城県仙台市秋保 第7回 親子レスパイト旅行

2家族10名と7名のボランティア参加(地元からのご参加を含む)がありました。

タケダ・ウェルビーイング・プログラム2016により実現

・3月17~18日 新企画、新潟県むいかスキーリゾートできょうだい児の雪遊び。カシオ計算機様協賛、株式会社ホスピタリティオペレーションズ様協力により実現。


2017年度・収支報告に関連してトピックス

・賛助会員 52名のうち27件が今年度の新規加入者。改めて感謝申し上げます。2017年のはじめごろ、当事者家族の方にも賛助会員制度などをご案内差し上げたところ、大変な応援のお気持ちと共に温かいご支援を賜ることとなりました。「支え合う社会」の実現にも通じるエピソードとして勇気をいただきました。

 

2018年度・活動計画からトピックス

・栃木県佐野市で、きょうだい児向け日帰り農業体験企画を実施中。5月6月は実施済です。短期の大型連休キャンプではなく、日帰りを断続的に行う形をとっています。

・秋の活動として2017年に引き続き、仙台市秋保でのイベントを企画中。イベント運営には地域の中からボランティアを募り、イベントを通じて活動の広まりを仕掛けていきたいと考えています。

・親子レスパイト旅行、きょうだい児キャンプ、演奏会、屋形船、も引き続き行うとともに、関係団体との情報交換や連携を強化していくことも大切なテーマとなります。

 

以上のようなことが報告され、議題はすべて承認され、またこの一年の活動について改めてスタートを切る一日となりました。